今年も公民連携で長門湯本温泉景観インフラ年次点検を実施しました
2023年9月25日(月)、長門湯本温泉にて道路や河川・植栽など、温泉街の魅力を形作る景観のインフラを点検する作業が、長門市及び温泉街で活動する民間団体の代表と共に実施されました。
これは、竹林の階段や紅葉の階段、飛び石、ベンチ、夜間照明など、観光まちづくり事業で新しく整備された多数の施設だけでなく、古くから親しまれている川沿いの遊歩道や足湯などを隈なく点検し、利活用の状況やメンテナンスの必要性を官民で共有し、未来につなげるための大切な取り組みです。
昨年に引き続き、長門市からは江原市長をはじめ観光政策課、都市建設課など複数の部署から担当者が参加したほか、温泉街からは、長門湯本温泉景観協定運営委員会の赤川会長、湯本まちづくり協議会の伊藤会長、長門湯本オソト活用協議会の白石会長、湯本地区の河本自治会長、三ノ瀬地区の自治会長、長門湯本温泉まち株式会社の木村エリアマネージャーなど、日頃から景観の維持に尽力されている各団体の代表が、それぞれ参加しました。
また、今年は長門湯本温泉みらい振興評価委員会の田中智之先生も点検に参加され、建築・都市計画の専門家としてプロフェッショナルな視点での様々な助言を与えてくださいました。
参加した皆さんは、全員が点検用の図面を携えて、恩湯広場〜竹林の階段〜ゆずきち坂〜紅葉の階段〜音信川の両岸〜河川公園〜大寧寺旧参道をじっくりと点検。強い日差しの下でも、度々足を止めては、竹林の育成具合やサイン・看板の劣化具合、増水後の河川や橋の状況などを細かくチェックしていきます。
ゆずきち坂では鹿の食害に悩まされながらも可愛らしいゆずきちの果実が実っていたり、大寧寺旧参道では老人会の尽力で路上のお地蔵様が綺麗に保たれていたりと、そこかしこに地元で尽力している皆さんの努力が伺えます。
配られた資料には、昨年の年次点検後の各エリアの状況も併記され、改善が進んでいるものや経過観察中のもの、対応が完了したものなどが丁寧に確認されていきました。
汗だくになりながらの約3時間の点検作業では、現場を見ながらの貴重な意見交換も多数行われ、共有された現状と課題は、それぞれ専門的に精査され、より魅力的な温泉街の形成に活用されていく予定です。参加した行政及び民間団体の皆さん、本当にお疲れ様でした!