長門湯本NEWS:長門湯本温泉が第20回照明デザイン賞「優秀賞」を受賞!
2022年4月 一般社団法人 照明学会による第20回(2022年)照明デザイン賞の選考結果が発表され、「長門湯本温泉観光まちづくり」が「優秀賞」を受賞いたしました。
2022年 照明デザイン賞 受賞一覧HP(一般社団法人 照明学会)
https://www.ieij.or.jp/award/design_his.html
照明デザイン賞は、光を素材とした、優れたデザイン的内容を持ち、創意工夫に満ちた作品を顕彰するものであり、近年、国内に竣工した空間に対する光環境や照明デザインにおいて、社会的、文化的見地からも極めて高い水準が認められる独創的なもの、或いは新たな照明デザインの可能性を示唆するもので、時代を画すると目される優れた作品を称え表彰するものです。(一般社団法人 照明学会 HPより抜粋)
審査員講評
(照明デザイン賞 受賞ページより抜粋)
時代の流れの中で衰退しつつあった温泉地を整備し、魅力的な温泉街とするための公民連携のまちづくりプロジェクトである。その中で夜間景観の整備の重要性が当初から位置づけられ、温泉街全域の照明改修にまで広がったことで、温泉街全域を照明制御することが可能になっている。時間帯や特定日でのプログラム制御では、エリアごとに個々に光の減光や消灯、カラー演出等の制御を行い、温泉街の夜に新たな表情を加えている。
温泉街に川が流れている景色はよく見られるが、夜になると川や河川域は闇に消えていることが多い。しかしここでは、川には橋の間接光が連なり、護岸の樹木はライトアップされ、飛び石や河川そのものにも光が向けられることで、夜にも「写真を撮りたくなる」「そぞろ歩きしたくなる」気持ちにさせる親水性のある夜間景観が作り出されている点が高く評価された。
(原田武敏)
受賞にあたり、長門市及び山口県、湯本まちづくり協議会をはじめとする地域の皆様、全国から集まってくれた専門家の皆様、旅館関係者をはじめとする地元事業者の皆様のご尽力に、深く感謝を申し上げます。
受賞された8作品をみると、「藤田美術館」(大阪市)や「金沢港」(金沢市)、「ZOZO本社屋」(千葉市)など、いずれも全国的な知名度と独創的なアイデアの事業がずらり。その中にあって、山陰の小さな温泉街の取り組みが高く評価されたことを、関係者一同大変嬉しく思います。
長門湯本温泉の観光まちづくり計画が進められて、早6年。リニューアルされた温泉街のあかりは、今ではそぞろ歩きの欠かせない魅力として、多くの観光客を喜ばせています。
審査委員の原田武敏氏が講評の中で触れられているように、長門湯本温泉の夜間景観は「公民連携のまちづくりプロジェクトの中で夜間景観の重要性が当初から位置付けられ、温泉街全体を照明制御することで初めて実現した」壮大なスケールのライトアップ。これからも多くの方に楽しんでいただけるように、力を注いでいく所存です。