長門湯本REPORT:大寧寺 五十三世 徹翁啓靖大和尚(岩田前住職)の本葬儀が執り行われました
2026年5月11日(月)、長門湯本温泉の大寧護国禅寺(大寧寺)にて、五十三世住職・徹翁啓靖大和尚(俗名:岩田啓靖前住職)の本葬儀が執り行われました。岩田前住職は令和7年9月30日にご逝去、同年10月3日に密葬が営まれ、本葬儀はおよそ半年の喪を経ての厳粛な見送りとなりました。
前日10日(日)は、新住職である蔵重宏昭師の入寺式に続いて午後より通夜が営まれ、本堂には夕刻まで参列者が絶えませんでした。11日(月)は午前9時より本葬儀が始まり、各地の寺院からの弔辞、読経、焼香が続き、午前11時頃には開山堂にて供養が捧げられました。喪主は大寧寺新住職・蔵重宏昭師が務められ、近隣寺院の僧侶、檀信徒、そして岩田前住職と縁を結んできた地域の方々が見守るなか、二日間にわたり厳粛に営まれました。
五十三世として住職を受け継いだ岩田前住職は、この大寧寺と温泉街の縁を、現代の行事として蘇らせてこられた方です。江戸期以来途絶えていた「新春献湯式」を百数十年ぶりに復活させ、毎年正月の開山堂に初湯を捧げる行事として定着させたのは、岩田前住職の発意でした。2024年に始まった「こども湯道教室」では、紫雲閣(客間)のふすま絵を前に、向陽小学校の児童たちへ大内義隆公や住吉大明神の伝説をみずから語り、この土地の物語を子どもたちに直接伝えてこられました。
岩田前住職は山口県立大学の元学長や長門市文化協会理事長、「ルネッサながと」代表理事を務められ、温泉街においては長門湯本温泉観光まちづくり推進会議の委員を、大寧寺代表役員として務められました。2020年に完成した温泉街リニューアルの方向性は、長門市長・地元事業者・専門家らとともに、岩田前住職もテーブルを囲んで議論を重ねた末に形になったものです。大寧寺の住職としてだけでなく、温泉街の未来を考える一員として、長門湯本とともに歩んでこられた方でした。

































































































