長門湯本REPORT:向陽小学校×湯道×長門湯本温泉「こども湯道教室 ②実践編」
2026年6月12日(金)、長門湯本温泉の元湯「恩湯(おんとう)」にて、地元の向陽小学校3・4年生の児童を招いた「こども湯道教室2026 ②実践編」が開催されました。これは、地域の未来を担う子どもたちに、日本が誇る入浴文化の素晴らしさや、600年の歴史を持つ恩湯の大切さを理解してもらうため、向陽小学校、長門湯本温泉、そして「湯道」を推進する一般社団法人湯道文化振興会が共同で実施する学びの場で、今回が4回目の取り組みとなります。
6月4日に大寧寺を訪れ、恩湯の源泉と寺との深い結びつきや、住吉大明神による開湯伝説、地域の歴史を学んできた子どもたち。今回は、その学びを実際の入浴を通して体感する実践編です。
恩湯に集まった児童たちを笑顔で迎えたのは、一般社団法人湯道文化振興会の木野咲さん(N35インターナショナル株式会社)。「お風呂を一つの道にする」という湯道の考え方をテーマに、クイズを交えながら授業がスタートしました。
「毎日お風呂に入る国は世界に何カ国あるでしょう?」「蛇口をひねると飲める水が出る国は何カ国?」などの問いに、子どもたちは元気よく手を挙げて回答。「日本に火山が多いことと温泉にはどんな関係があるの?」「湯船はなぜ“湯船”と呼ばれるの?」など、身近なお風呂にまつわる歴史や文化を学ぶたび、「えー!」「意外!」と驚きの声が上がりました。
授業の中で木野さんは、「お風呂に入る時間は、“ありがとう”の気持ちを思い出す時間でもあります」と語りかけます。「今日、お風呂に入れるのは誰のおかげだろう?」という問いに、子どもたちは「家族」「自然」「火山」「住吉大明神」「友達」など、さまざまな答えを発表。湯道では、お風呂を「ありがとう」と「思いやり」の場所と考えていることを学び、最後は温泉でみんなが気持ちよく過ごすためのマナーを、間違い探し形式で楽しく確認しました。
今回の湯道教室では、「一掃除二信心」の教えにならい、恩湯の源泉が湧き出る岩盤周辺の掃除にも挑戦しました。実際に湧き出る温泉を間近で見た子どもたちは驚きの表情を見せながら、一人ひとりが手を動かして環境を整え、温泉への感謝の気持ちを体験として学びました。
学びを終えたあとは、いよいよ恩湯へ。子どもたちは湯道の心を意識しながら入浴し、この地に豊かな温泉をもたらしてくれた自然や、長い年月にわたり守り続けてきた人々への感謝を胸に、「神授の湯」を体感しました。
入浴後の感想発表では、
「湯道の気持ちを持って入ったら、いつもより気持ちよかった」
「住吉大明神を近くで見ることができてうれしかった」
「岩盤を磨くのが楽しかった」
「お風呂に入る時は感謝が大切だと分かった」
「掃除をしてから入ったので、気持ちまでスッキリした」
「これからは家族にありがとうの気持ちを持ってお風呂に入りたい」
「岩盤の上からお湯が湧いている様子を見て、こんなふうに温泉が生まれているんだと知った」
「一生できない体験をしました」
など、それぞれが自分の言葉で学びを語ってくれました。
お湯の心地よさを肌で感じるだけでなく、事前の学びや掃除の実践があったからこそ、「いつもと違う特別な気持ちよさ」を実感できたようです。
事前学習と実践を通して行われた、向陽小学校3・4年生の「こども湯道教室2026」。湯道の根幹にある「湯道温心(ゆどうおんしん)」の言葉どおり、お湯を通じて子どもたちの心に、感謝と思いやりの温かな灯がともる、かけがえのない時間となりました。
この長門湯本のまちに600年息づく温泉文化を、これからも地域の宝である子どもたちとともに守り、未来へつないでいくために、長門湯本温泉は今後もこうした地域連携の取り組みを大切に続けてまいります。

































































































