長門湯本NEWS:長門豊川稲荷 勧請65周年大祈祷祭が執り行われました
長門豊川稲荷にて、愛知県豊川稲荷のご分霊勧請から65周年を迎えた記念の大祈祷祭が開催されました。
2025年6月20日、夏至の強い日差しが降り注ぐ快晴の空の下、「長門豊川稲荷勧請65周年大祈祷祭」が厳かに執り行われました。
長門豊川稲荷は大寧寺の隣に位置し、「商売繁盛の神様」としても親しまれており、商業者や飲食業を営む人々から篤い信仰を集めています。
午前10時、読経の声が境内に響きわたり、清らかな空気とともに厳かな雰囲気に包まれました。
この日は、愛知県の総本山・豊川稲荷(妙厳寺)より福山泰心住職を迎えての特別祈祷。静かに手を合わせる地元の参列者たちの姿が、信仰の深さを静かに物語っていました。
長門豊川稲荷は、今から65年前の昭和36年、妙厳寺から分霊を迎えて祀られるようになりました。
豊川稲荷は仏教寺院でありながら、全国で「お稲荷さん」として広く親しまれており、神さまと仏さまを共に祀る「神仏習合」の形を色濃く残しています。長門でもその伝統が大切に受け継がれ、仏教と神道が自然に溶け合った信仰の場として、今も人々の暮らしに根ざしています。
夏至の陽光に照らされた朱塗りの本殿が緑に映え、心が洗われるような、晴れやかで心に残る一日となりました。