長門湯本NEWS:向陽小学校 × 湯道 × 長門湯本温泉「こども湯道教室 2025 ②実践編」レポート

2025年6月4日(水)、長門湯本温泉の元湯「恩湯(おんとう)」にて、地元の向陽小学校3・4年生の児童を招いての「こども湯道教室2025 ②実践編」が開催されました。これは地域の未来を担うこども達に、日本が誇る入浴文化の素晴らしさや、600年の歴史を持つ恩湯の大切さを理解してもらうために、向陽小学校、長門湯本温泉、そして「湯道」を推進する一般社団法人 湯道文化振興会が共同で実施する学びの場で、今回が3回目の取り組みとなります。
前回5月19日の「事前学習編」では、恩湯の共同代表である大谷和弘さんが学校を訪れ、恩湯の歴史や特徴についてみんなで学んだ児童たち。今回の実践編では恩湯での入浴を体験するとあって、温泉街に到着したみんなもワクワクが止まりません。
恩湯の休憩スペースに集まった11人の児童を笑顔で迎えるのは、一般社団法人 湯道文化振興会の木野咲さん(N35インターナショナル株式会社)。2023年に恩湯が「湯道文化賞」を受賞して以来、こども湯道教室をともに盛り上げてくれる大切な仲間です。3班に分かれて進むグループワークでは、今年も木野さんが用意したクイズにそって大盛り上がり。「日本の水資源の豊かさ」や「世界でも珍しい入浴文化」をクイズ形式で楽しく学んでいきました。
水やお湯の大切さ、湯道に通じる思いやりの心をたっぷりと学んだあとは、いよいよお待ちかねの「恩湯入浴」の時間!男子と女子に分かれた児童たちは、それぞれ引率の先生と一緒に恩湯に入り、この地に豊かな温泉を授けてくれた自然や大地に感謝の気持ちを捧げました。
約20分にわたって「神授の湯」を堪能した児童たちは、授業の締めくくりとして全員が感想文を発表。
「恩湯は自然から生まれているからとても気持ちよかった」、「お風呂に入る時にはありがとうと思いやりの気持ちを持ちたい」、「授業を通じて他人への思いやりやマナーの大切さを学べた」など、入浴体験を通じて感謝の気持ちが広がる貴重な時間となりました。
事前学習と実践の2回にわたり行われた向陽小学校3・4年生との「こども湯道教室2025」。児童たちにとっても、そして長門湯本温泉にとっても、入浴文化の魅力を見つめ直し、未来へとつなぐかけがえのない学びの場となっています。このまちに息づく600年の温泉文化を、これからも子どもたちと一緒に大切に守り育てていけるように。長門湯本温泉では、これからも地域と連携しながら、こうした学びの機会を継続していければと思います。