長門湯本REPORT 向陽小学校x湯道x長門湯本温泉「こども湯道教室 ②恩湯編」が開催されました

10月11日(金)、長門湯本温泉の元湯「恩湯(おんとう)」で、向陽小学校3・4年生の児童とともに「こども湯道教室」が開催されました。これは地域の未来を担うこども達に、日本が誇る入浴文化の素晴らしさや、600年の歴史を持つ恩湯の大切さを理解してもらうために、向陽小学校、長門湯本温泉、そして「湯道」を推進する一般社団法人 湯道文化振興会が共同で実施する学びの場です。
前回9月25日(水)に開催された大寧寺での学習では、お寺と温泉の深いつながりや、大内氏、毛利氏の物語などを学んだ14人の児童たち。今回は、いよいよ恩湯での入浴を体験するとあって、休憩室に集まったみなさんも一層ワクワクしていました。
木野咲さん(N35インターナショナル株式会社)による「はじめての湯道 in 長門湯本温泉」が始まると、こどもたちも興味津々。楽しいクイズ方式で、日本の水資源の豊かさや、入浴文化の長い歴史、湯道が大切にしている思いやりの心を学んでいきました。
続いて、恩湯の大谷和弘さん(長門湯守株式会社)が、「神授の湯」と呼ばれる恩湯の誕生にまつわる伝説を説明。「大寧寺で仏教を修めた恩返しに、この湯を授けた住吉大明神が最後に姿を変えたのは?」と大谷さんが問いかけると、多くの児童たちが「龍!」と答える一幕もあり、この地に伝わる大切な物語がこどもたちの心に根付いているのをうかがわせます。
入浴の貴重さや、思いやりの心、神授の湯の伝説をしっかり学んだあとは、いよいよお待ちかねの「恩湯入浴」の時間!男子児童は大谷さんとともに、女子児童は長門湯本温泉まち株式会社の白石千里さんと一緒に、恩湯での入浴を体験しました。仲間たちと一緒に温泉に入る体験に笑顔が溢れながらも、貴重なお湯を授けてくれた神様に感謝の気持ちを捧げる姿が印象的でした。
約20分間、たっぷりと恩湯を楽しんだ児童たちは、最後の締めくくりとしてそれぞれが感想文を発表。「みんなと一緒に恩湯に入れて楽しかった」、「お風呂に入るときはありがとうと思って入りたい」、「お風呂に入るときは周りの人のことを考えて入りたい」など、ここで学んだ感謝の気持ちが、みなさんの心に深く残った様子でした。
地域の貴重な文化資本である「恩湯」を2回に分けて学んだ今回のプログラムは、長門湯本温泉の未来にとっても大切な学びの場となりました。参加した児童のみなさん、向陽小学校の先生方、本当にありがとうございました。また来年もこども湯道教室でお会いできることを楽しみにしています♨︎