田原陶兵衛先生のギャラリートークが開催されました
田原陶兵衛先生のギャラリートークが開催されました
会場となったのは、音信川沿いに佇む古民家施設だいご長屋の「THE BAR NAGATO」。川の流れを眺めながらカクテルが楽しめる人気のオーセンティックバーです。
夕方18時、田原先生の貴重なお話しを伺おうと10名のお客様がTHE BAR NAGATOに集まりました。会場ではTHE BAR NAGATOのバーテンダー黒田さんの作る美味しいドリンクを飲みながら、リラックスしたムードでギャラリートークを楽しみます。
テーブルを挟んで聞き手を務めるのは、湯本旅館共同組合事務局長の瀧口理恵さん。各窯元との調整も担い、うつわの秋の企画を支える立役者の一人です。
田原先生は、ご自身の作品や三ノ瀬の古窯跡から発掘された器を前に、萩焼の歴史について丁寧に説明されます。約360年の伝統を継承するご本人が語る言葉に、みな興味津々です。
「豊臣秀吉の時代に朝鮮半島の陶技が全国に伝承される中、産業的な発展よりも茶の湯を中心にお殿様の趣味に沿う形で続いてきた」と特徴的な萩焼の成り立ちを話す田原先生。さらに明治維新を経て共同窯から個別窯へ移り変わる社会背景や、窯に火をくべるための松の薪が貴重になっていることなど、当代の作り手ならではのお話が次々と続きました。
今回の企画展のために田原先生にオリジナルドリンク用の器をご用意いただいたTHE BAR NAGATOの黒田さんも、初めて窯元に伺った時の様子などを楽しげに伝えてくれました。
会の終盤には参加者からの質問も繰り出し、約1時間のトークショーは心地よい雰囲気で終了。その後も先生を囲んでの和やかな談笑が続いていました。
ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!