長門湯本REPORT:親子で学び、親子で浸かる。「親子湯道教室 」が開催されました
2026年6月11日(木)、長門湯本温泉の元湯「恩湯(おんとう)」にて、地域の親子を対象とした「親子湯道教室」が開催されました。
この取り組みは、毎年地域の小学生を対象に開催している『こども湯道教室』をきっかけに生まれたものです。その様子を知った保護者の方々から『大人も湯道を体験してみたい』『家族みんなで学んでみたい』といった声が寄せられ、今年初めて親子向けの教室として実現しました。
当日は、地域の小学生(3・4年生)とその保護者、そして小さなお子さんも参加しました。一般社団法人湯道文化振興会の木野咲さんを講師に迎え、「お風呂を一つの道にする」という湯道の考え方について学びました。
授業では、「毎日お風呂に入る国は世界で何カ国ある?」「日本に火山はいくつある?」「なぜ湯船は“湯船”と呼ばれるの?」など、お風呂や温泉にまつわるクイズを通して、日本の入浴文化の歴史や特徴を楽しく学習。参加者からは次々と予想や意見が飛び交い、親子で一緒に考えながら理解を深めていきました。
また、「お風呂に入る時間は“ありがとう”の気持ちを思い出す時間」という湯道の考え方にも触れ、「今日お風呂に入れるのは誰のおかげだろう?」という問いに対しては、「お風呂を洗った人」「仏教を伝えてくれた人」「地球」「お父さんやお母さん」など、子どもたちならではの視点による答えが発表されました。
さらに、温泉でのマナーについても学習。「どうしたらみんなが気持ちよくお風呂に入れるか」をテーマに、「石けんをしっかり流す」「桶を元の場所に戻す」「体を洗ってから湯船につかる」などの意見が挙がり、お風呂を「ありがとう」と「思いやり」の場所として考える湯道の精神を学びました。
学びのあとは、いよいよ恩湯へ。
授業で学んだことを思い出しながら湯に浸かる時間は、いつもの入浴とは少し違った特別なひとときとなりました。温泉の恵みや、それを支える自然、人々への感謝を胸に、親子で「神授の湯」を体感しました。
入浴後には感想の共有も行われました。
子どもたちからは、
「お風呂のクイズでいろんなことを知った後で入れたので良かった」
「湯船に毎日つかる文化は日本ならではと初めて知った。シャワーばかりだったけれど、今度はお風呂に入ろうと思う」
「最後に『良いお湯でした』と言うことができて良かった」
といった声が聞かれました。
また保護者からは、
「湯道について全く触れたことがなかったけれど、学んでから入ることで温泉の見方が変わった」
「日本が恵まれた環境の中で温かいお風呂に入れていることを当たり前と思っていたが、さまざまな奇跡の積み重ねで今があることを知った」
「感謝の気持ちを持ってお風呂に入りたいと思った」
といった感想が寄せられました。
湯道では、「湯道温心(ゆどうおんしん)」という言葉を大切にしています。お湯の道を通じて心を温めること。その教えの通り、この日の親子湯道教室は、温泉文化を学ぶだけでなく、日々の暮らしの中にある“当たり前”への感謝に気づく時間となりました。
長門湯本温泉では、これからも地域の皆さまとともに、600年続く温泉文化の価値を見つめ直し、次の世代へと伝えていく取り組みを続けてまいります。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!
木野咲さんからのコメント
長門湯本では初となる、親子を対象にした湯道教室を開催しました。当日は「お風呂は“ありがとう”と“思いやり”の場所」というメッセージをお伝えしました。途中の「思いやり」を練習するワークでは、「家や恩湯で、どうすればみんながHAPPYにお風呂に入れるか?」を考えてもらいました。親子で会話を重ねるなかで、「電気を消してくれたら助かる」「洗濯物を畳んでからお風呂を入れるといいね」といった、家のお風呂をより気持ちよく使うための具体的なアイデアが次々と飛び出していたのが印象的でした。
また、ワークショップ後に親子で恩湯で入浴された皆さんがとても気持ち良さそうで、「お風呂の幸せ」を、五感で体感していただけたのではないかと感じています。この教室をきっかけに、家族でお風呂に入る時間が少しでも豊かなものとなることを願っています。

































































































