長門湯本REPORT:ながトークvol.22 feat. 今村謙人さんが開催されました
2024年9月11日、22回目になる「ながトーク」が開催されました。ながトークは、自分のスタイルでまちを面白くする人達の話をみんなで聞く場で、今回は今村謙人さんをゲストに恩湯広場で開催。屋台をテーマにした今村さんの共著『日本のまちで屋台が踊る』の出版記念も兼ねた特別会には、約30人が集まり、長門湯本温泉まち株式会社の木村さん、来年春の開業に向けて奮闘中のSOIL Nagatoyumotoの黒木さんとともに今村さんのお話に耳を傾けました。
実は今村さんと長門湯本みらいプロジェクトの関係はとても深く、2017年・2018年に開催された「おとずれリバーフェスタ」まで遡ります。ながトークでも、当時の話題が満載。「この温泉街でこんな風にできたらいいなと感じた過ごし方が実現できるように」(今村さん)と一軒一軒お願いに回って実現した空間には、楽しみが盛りだくさん。美味しい食や楽しいワークショップに加えて、川辺をBARにしたり、橋の上をレストランにしたりと、今の長門湯本温泉「オソト天国」につながる素敵なシーンを一つ一つ創り上げてきた背景にはどんな工夫や秘密があったのか、一つずつ紐解かれました。その中では「実はまちづくりに関わるのは長門湯本が初めてだった」(今村さん)というサプライズも!
今村さんのワクワクするお話から、長門湯本では水辺や広場など公共の空間がどうしてこんなに利用できるのか、その裏にある仕組みとして、「事業者をはじめとする地域一体での清掃や安全管理の活動があってはじめて、利活用が認められる」(木村さん)、「だとするとSOILの前の橋も面白くしていきたい」(黒木さん)と未来に向けて、話は膨らんでいきます。
話題は、リバーフェスタでもたくさん活躍した「屋台」へ。屋台の魅力について、今村さんは、「屋台に立つと、お客さんだったはずの人が気軽に出店者に回り始めたり、普段はぜんぜん違う仕事をしている人の『B面』のような側面が垣間見えたりすること」と話すと、実は、長門湯本で「屋台デビュー」を果たしている黒木さんもその魅力に惹きつけられたことが判明。「屋台のように、一人の楽しさが、自然と一緒に共有できるものに変わっていくきっかけになる装置がいくつもあるとまちは楽しい」(今村さん)とまちづくりの話題は尽きません。