応永17年当時の守護代、鷲頭弘忠創建と伝わる曹洞宗屈指の名刹です。かつては、西の高野といわれるほどの隆盛を誇りました。また、室町時代に西国の覇者として、山口に栄華を極めた大内氏の終焉の地としても知られています。
大寧寺(たいねいじ)川に架かる盤石橋は、江戸時代前期のもので、山口県三奇橋のひとつです。境内は広く、江戸時代に再建された本堂、かつての山門の礎石、大内義隆公が顔をうつして最期を悟ったと伝わる姿見の池、かぶと掛けの岩などがあります。
本堂近くの山道を登ると大内義隆公と嫡男の義尊、家臣の墓が並び、苔むした宝篋印塔が無言のうちに悲しい歴史を語りかけるような気配を漂わせています。そのほか境内には鷲頭弘忠の墓、室町時代の関東管領であった上杉憲実のものと伝える墓、江戸時代の毛利藩重臣の墓などがあり、寺史の古さをうかがわせます。
本堂の西側、色鮮やかな旗がはためく参道の先には豊川稲荷がまつられています。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られています。
住所
TEL
アクセス
・JR美祢線「長門湯本駅」から徒歩約15分
・「湯本温泉入口」バス停から徒歩約10分
・中国自動車道「美祢IC」より車で約30分
駐車場