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長門湯本REPORT:今年も南条踊りが奉納されました

今年も恩湯広場にて「湯本南条踊」が奉納されました
木立に囲まれた石畳で舞う湯本南条踊の踊り手たち。白装束に色鮮やかな帯

2024年9月8日(日)、長門湯本温泉の伝統行事である「湯本南条踊(ゆもとなんじょうおどり)」の奉納が、今年も無事に「恩湯広場」にて執り行われました。およそ420年の歴史を誇り、山口県の無形民俗文化財として知られるこの奉納神事式は、長門湯本の大寧寺、深川赤崎神社、飯山八幡宮にて踊りを奉納したのちに、恩湯広場にて最後の奉納を締めくくります。

午後1時、照りつける太陽の下、大寧寺にお囃子の音が鳴り響き、鮮やかな衣装を身にまとった湯本南条踊保存会のみなさんが行列になって境内に進みます。鳴り響く鐘の音、太鼓の響き、歌にあわせ、力強く一歩一歩踏み占めるようにして踊る『湯本南条踊』。由来には諸説ありますが、天正7年頃吉川元春が南条元続に攻め込むときに、南条の踊り好きを利用して、兵士たちを踊り子に変装させ攻略したといういい伝えがあるそうです。

大寧寺にて約30分ほどの踊りを奉納した一行は、赤崎神社、飯山八幡宮へと場所を移し、多くの観客に見守られながら踊りを披露し続けます。この日は、夏が戻ってきたかのような猛暑日。昔ながらの重たい衣装や道具を身につけた保存会のみなさんも、汗びっしょりになりながら懸命に神事を務めていました。

午後4時過ぎ、長門湯本温泉のリニューアルに沿って新しく整備された恩湯広場に、いよいよ保存会の皆さんが到着しました。今年の保存会は総勢57名を数える大所帯。界 長門のマネージャーである羽毛田さんや、SOIL Nagatoyumotoの黒木さん、松本さん、近藤さんら、8名もの新しいメンバーが踊りに加わり、南条踊りは一段と迫力を増しています。

広々とした広場を舞台に、花団扇を持って外輪で踊る「側踊」、その中心で太鼓や文箱、大太刀などを抱えて踊る「中踊」など、それぞれの役割をこなしながら、息を合わせて踊り始るみなさん。周辺には観光客や地元の方々が集まり、約60人の踊り手の見事な晴れ舞台に魅入っていました。

直径約3メートルもの「吹貫」を腰で支えながらの踊りや、戦国の世を思わせる勇ましい囃謠に、思わず見惚れるギャラリーの人々。たくさんの方々に見守られて、今年も南条踊は無事に奉納されました。みなさん、本当にお疲れ様でした!